【完全保存版】シロアリが発生しやすい住宅の特徴7選|見逃すと数百万円の損害に!?

はじめに|あなたの家、大丈夫?シロアリ被害の現実
注文住宅を建てる際、多くの人が「デザイン」や「設備」にはこだわりますが、「シロアリ対策」まで気にする人は意外と少ないものです。しかし、住宅にとってシロアリ被害は“静かなる恐怖”——気づいたときには数百万円規模の修繕費が必要になることも。
この記事では、シロアリが発生しやすい住宅の特徴を7つにわけて詳しく解説し、その対策や予防方法も併せて紹介します。あなたの家を守るために、今すぐ確認してください。
シロアリ被害の統計データ:実は他人事ではない!
国土交通省やシロアリ防除協会によると、日本全国の住宅の約3割以上がシロアリ被害を受けた経験があると言われています。特に、築10年以上の木造住宅ではリスクが高まる傾向にあります。
さらに地域別に見ると、九州・北陸・四国・沖縄・関東の沿岸地域は湿度が高く、被害件数が多いと報告されています。温暖化によって被害の北上も進んでおり、過去最高気温を記録した北海道や東北地方でも油断はできません。もはや本州と同じ程度のシロアリ被害が増加すると予想されます。
シロアリが発生しやすい住宅の特徴7選
① 床下の換気が悪い家
湿気はシロアリの大好物。通気口が少ない、基礎が低い、地面からの距離が狭いなど、床下に湿気がこもる構造は危険です。
対策:
- 床下に常に空気の対流を起こす
- 床下換気ファンを設置する
- 地面に防湿シートを敷く
- 床下に外部からシロアリの侵入を防ぐ工法を採用
② 水回りに断熱不良や漏水がある家
浴室・洗面所・キッチンの水漏れや結露があると、木材が腐り、そこにシロアリが寄ってきます。とくにユニットバス下の湿気対策不足は盲点です。
対策:
- 高気密高断熱+24時間換気の導入
- 排水周りの施工精度を高める
- 定期的な配管チェック
- 基礎コンクリート部分と配管回りからのシロアリ侵入対策
③ 土壌と木部が直に接している家
基礎が浅かったり、デッキ・ウッドテラスの足が土に直接刺さっている構造は、シロアリが木部に侵入しやすくなります。
対策:
- 木部と土壌を絶対に接触させない
- コンクリート基礎を高く設計する
- 防蟻処理済みの木材を使用する
④ 古材や再利用材を使用した家
ヴィンテージ感を出すために古材や足場板などを使う施工が人気ですが、適切な処理がされていない場合、シロアリの餌場になるリスクが。
対策:
- 古材は専門業者による薬剤処理済みのものを使用
- 内部に設置する場合は、点検口の近くに配置する
⑤ 防蟻処理がされていない・施工ミスのある家
新築時にしっかり防蟻処理をしていても、施工不良や工事途中の雨濡れで効果が落ちることも。
対策:
- 防蟻剤処理は建物全体に施す
- シロアリ対策を行っていない場合でもシロアリ保証はついていることを知る
- 木材に防腐防蟻処理を直接行わないと効果はゼロ
- 住宅会社によってシロアリ対策のレベルが違うことを知る
- 万が一被害にあっても施主の自己責任であることを知る
⑥ 24時間換気システムの設計不良な家
24時間換気は現在法律で定められた項目です。1~3種まであり効果は様々で、建物の気密性能によっても効果は増減します。最近では床下に直接空気を送り込み建物全体で空気を対流するシステムがあります。シロアリは空気の対流を嫌うため、床下に直接空気を対流させることは最も効果的です。
対策:
- 換気システムは種類が様々であるためしっかり比較検討する(すべて同じではなく、金額も違う)
- 建物内部の換気ができていないと湿気がたまり結露が起こりやすい(気密施工を重視)
- 基礎断熱工法と第1種換気システムを同時採用する
⑦ 庭や外構に木材や枕木を使っている家
庭の装飾として置かれた枕木、木製フェンス、ウッドデッキなどが劣化していると、そこからシロアリが侵入して住宅本体へ達するリスクがあります。
対策:
- 庭木構造物も防蟻処理をする
- 枕木の代わりに樹脂木、コンクリート木を使用する
【比較】構造別シロアリリスク
構造 | シロアリリスク | 特徴 |
---|---|---|
木造(在来) | ★★★★☆ | 湿気に弱く、構造が複雑な分シロアリが侵入しやすい |
木造(2×4) | ★★★★☆ | 面構造で気密性が高い為、壁内結露が起こりやすい |
鉄骨造 | ★★☆☆☆ | 木部の少なさが利点。ただし下地に木材を使う場合は要注意 |
RC造 | ★☆☆☆☆ | 基本的にはリスクが低いが、内装や外構によっては発生も |
最新のシロアリ予防技術と薬剤
● ホウ酸処理
自然由来で安全性が高く、再処理の必要が少ない長期対策型防蟻処理として注目されています。
● ベイト工法(モニタリング型)
定期的に設置したベイトステーションを点検し、巣ごと駆除するシステム。
● IoT床下センサー
湿度・温度をリアルタイムで監視し、異常を通知する最新技術。
● 農薬系処理剤
人体に被害が無い様に現在は濃度を薄めている。そのため効果が5年でなくなるため再処理が必要。床下は再処理が可能だが壁や天井の中は再処理不可能。
【実録】注文住宅での後悔エピソード
「坪単価ばかり気にしてたら、防蟻処理がオプションだったなんて…完成後に床がふかふかして、調査したらシロアリでした(涙)」
「ウッドデッキの足元から侵入したシロアリが、外壁の断熱材に巣を作っていたのを発見したときはゾッとしました」
まとめ|建てる前に“見えないリスク”を知っておこう
住宅の性能は、デザインや設備だけでなく、長持ちする構造と害虫への備えも含めて総合的に評価されるべきです。
注文住宅は一生に一度の大きな買い物。シロアリ対策を甘く見ることが、将来的な後悔の最大要因になりかねません。
おすすめ対策チェックリスト ✅
- □ 基礎の高さと空気の対流を確保
- □ 防蟻処理は建物全体に施工する
- □ 水回りは断熱・気密・漏水対策を徹底
- □ 木部と土を接触させない外構設計
- □ シロアリ保証の年数ではなく効果的なシロアリ対策を徹底する
以上、シロアリ被害からマイホームを守るために、知っておくべき基礎知識と実践方法をご紹介しました。
「今ある家」「これから建てる家」どちらも守ることができる情報を、今後も定期的に発信していきます。