1. ホーム
  2. ブログ
  3. 家を建てるなら今知っておくべきこと:気候変動時代の住宅計画 2025

ブログblog

家を建てるなら今知っておくべきこと:気候変動時代の住宅計画 2025

はじめに:なぜ「今」が家づくりの転換点なのか?

2025年5月現在、住宅業界は過渡期にあります。地球規模の気候変動が加速する中、従来の住宅の概念が大きく変わりつつあります。夏は猛暑、冬は寒波。季節の移ろいを感じる余裕もないほどに、暮らしを取り巻く自然環境が急激に変化しています。このような状況下で新築を計画するのであれば、「断熱性」「省エネ性」「換気性能」「再生可能エネルギー活用」など、これまで以上に高い視点から住宅性能を見極める必要があります。断熱等級6で十分ですと住宅会社の営業マンの話を鵜吞みにしてしまうと、何年も先に大きな後悔をすることになります。住宅性能は家を建てる当初しか対応することができないため、家を建てる段階で最高の性能を備えるべきといえます。

本記事では、家を建てる際に重視すべき最新のポイントと、2025年5月現在で注目されている技術・制度・ライフスタイルの変化を、具体的事例を交えて解説します。


2025年の住宅業界を取り巻く最新トピック

建築資材価格の更なる高騰と住宅価格への影響

コロナ禍から続く資材高騰は落ち着きを見せていません。木材や鉄鋼、断熱材、設備機器などの価格が依然として高水準にあるため、坪単価は上昇し続けています。福井県内でも注文住宅の平均坪単価は90万円を超え、過去最高値を更新中です。毎月のように建築資材は値上がりが止まらない現状を見る限り、一日も早く住宅を計画する必要があるといえます。自己資金をためている間にそれ以上の価格上昇をしてしまえば意味をなさなくなります。

住宅ローン金利の動向

2024年末からの政策金利見直しにより、住宅ローンの固定金利はじわじわと上昇しています。これにより「今建てるべきか」「もっと待つべきか」と悩む方が増えていますが、今後も金利上昇が続く可能性が高く、早めの決断が求められる状況です。3月末を区切りとして各金融機関が住宅ローン金利を大きく上昇させました。金利も上がる、建物価格も上がる様相で、価格が落ち着くという方もいますが、住宅の需要が落ちると建物価格は更なる上昇を続けていきます。

環境配慮型住宅への転換(GX志向)

環境省や国交省が推進する「GX住宅(グリーントランスフォーメーション志向型住宅)」は、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を超える注目キーワードです。断熱性能の高い住宅に太陽光発電や高効率換気設備を備えることで、家庭のエネルギー収支ゼロを目指します。みなさんはご自宅の電気代の過去の推移上昇を肌で感じられているかと思います。同じような暮らしで電気代はどれほど値上がりをしているでしょうか?電気代上昇に対応するには、断熱性能が圧倒的に高い家で、太陽光を搭載することは必須の条件です。


気候変動に対応する家づくりの要点

断熱と気密が「健康」と「省エネ」の鍵を握る

気温の激しい変化に対応するには、断熱性の高い建物が不可欠です。特に夏季の夜間も続く熱帯夜や、冬場の底冷えから家族の健康を守るには、外皮性能の向上(HEAT20 G2以上)が求められます。この指標は国が定めた断熱性能を示す基準でUa値という指標で示されます。なぜこの数値の基準が出たかというと、今までは『だろう』という安易な感覚での家づくりが横行してしまったからなのです。建物の断熱性能は間取りや建物に使用されている素材によって計算することができます。断熱等級7の家はUa値0.26以下の数値を言います。ロジックホームの建物はおおむね平均でUa値0.23~0.25を実現しています。この数値を住宅会社に間取りが出た段階で計算して表示してもらうことが大切です。また、この数値を第3者にて証明してもらうシステムがBELS評価という方法があります。建物の性能成績簿のようなもので、各種補助金などの申請に利用することができます。

第一種換気とエクリアシステムの重要性

「暑い」「寒い」からといって換気を止めてしまう家庭が増えていますが、それが室内空気の質を著しく低下させています。熱交換型第一種換気システムを導入することで、快適性を保ちつつ常時換気を実現し、花粉・PM2.5・ウイルスなどから家族を守ることができます。最新の高性能換気ユニット「エクリア」は、省エネ性と空気清浄性を両立した理想の設備です。建物内部の見えない空間にも空気が流れることで、家全体の保温と換気をするために特に床が冷えにくく、結露を起こすリスクが最低減まで減少します。

太陽光発電と蓄電池で電気代を固定化

電気代は2025年4月の再値上げで過去最高に。今後も高止まりが予想される中、自家消費型の太陽光発電+蓄電池システムは、光熱費を実質ゼロに近づける力を持ちます。太陽光を搭載するにはお金がかかります。大事なのは太陽光パネルの搭載ですが、注意点としては1Kwあたりいくらで搭載するかです。イニシャルコストが高い場合は月々の電気代が安く見えても、イニシャルコストを回収するまでは全くプラスになっていないということです。この部分の説明は一切されずに太陽光を搭載したほうがお得ですよと説明されていることがほとんどです。相場的に1Kwあたり26~30万円で新築の場合販売されていますが、この場合の投資回収年数はおよそ15年~18年ほどとなります。この場合は16年目~19年目を過ぎてからやっとプラスになることになります。理想としては1Kwあたり11万円以下で載せないと初期費用の回収がいつまでたっても終わらないことになるのです。


暮らしを豊かにする家の工夫

おしゃれな家 にするためのインテリアの考え方

インテリア は単なる装飾ではありません。断熱・照明・収納と連動した設計が重要です。リビング に木製ブラインドを導入するだけでも、冷暖房効率が向上し、室内の質感もアップします。

カフェ風 キッチン・ダイニングの人気

キッチン は家族のコミュニケーションが最も生まれる場所。カフェ風 の照明やオープン棚を取り入れたLDKは、お家時間を楽しむ 住まいの象徴です。

テレワーク 時代の空間づくり

ワークスペースは、ライフプラン に大きく影響します。防音・照明・換気・ネット環境を含めて設計することで、仕事効率が上がり、仕事と暮らし の切り替えがスムーズになります。

インテリアを大きく左右する床材の検討

ほとんどの場合、フローリングといわれる床材は表面がプリント紙が貼られているものです。これはどの面もすべて同じ柄と色を付けれるため、アパートで多く採用されています。せっかくの住宅を建てるのであれば表面が本物の無垢材が貼られているもの(突板)、本物の一枚板(無垢板)を使用することで圧倒的にお洒落な空間を設計することが可能です。


おわりに

2025年現在、新築 や注文住宅 を検討する方にとって、求められるのは「未来を見据えた設計」です。おしゃれな家 であると同時に、耐震性能・健康住宅・断熱性能 を満たすことが、これからの家づくり の基本になります。

価格が上がり続ける時代だからこそ、性能と快適性のバランスが取れた戸建て を建てるために、しっかりと情報収集を行い、信頼できる住宅会社を選びましょう。

あと数年後には福井の平均坪単価は100万円を超えることでしょう。

error: Content is protected !!