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耐震等級は建築時に自分で選べる:巨大地震が起きた時あなたの家は家族を守れますか?

はじめに – 耐震性能と家族の安全

私たちが住む日本は、地震が多発する国です。特に昨今、巨大地震の発生が増加していることから、家を建てる際には耐震性能が重要視されています。しかし、耐震等級を選ぶ際には、多くの方が「どの等級が最適なのか?」と迷うことでしょう。本記事では、家づくりにおける耐震等級の重要性と、その選択肢について詳しく解説し、家族を守るために選ぶべき等級についてお伝えします。特に、耐震等級3の住宅がどれほど大切かを強調しながら、無資格者による設計の危険性にも触れます。

耐震等級とは?その重要性を理解する

まず、耐震等級とは、家がどれだけの地震に耐えられるかを示す基準です。等級は1から3まであり、数が大きいほど地震に強い構造を持っています。耐震等級1は法律で定められた最低限の基準で1981年に制定された当時の基準値の最低レベルで、震度6から7程度の地震に一度は耐えるとされています。しかし、家族の安全を本当に考えるならば、耐震等級1・耐震等級2では不十分です

耐震等級1、2、3の違いとそれぞれの特徴

  • 耐震等級1:法律上最低限の基準。震度6から7程度の地震に耐えられるが、倒壊の可能性は否めません。
  • 耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の強度。学校や病院など、避難場所として使用される建物に適用されます。
  • 耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の強度。消防署や警察署など、緊急時に活動が求められる建物に適用されます。これこそが、家族の安全を守るために推奨される等級です。

昨今の巨大地震が頻繁に発生している状況を考えると、耐震等級3を選ぶことが最善の選択となるでしょう。家族を守るためには、最大限の備えが必要です。

耐震等級3を選ぶ理由 – 家族を守るための最良の選択

耐震等級3の住宅は、震度7以上の地震にも耐える強固な構造を持っています。これは、家が単に倒壊しないだけでなく、建物全体が大きな揺れに対してしっかりと耐えることを意味します。さらに、耐震等級3の家は長期間にわたる耐久性も備えており、何度も地震に見舞われる可能性がある地域でも安心して住むことができます。

プロの設計士による正確なプラン提案が必要

ただし、重要なのは耐震等級3を選ぶだけではありません。その家がしっかりと設計されているかが最も重要です。無資格者の住宅営業マンがプランを作成することの危険性はここにあります。プランの提案は、必ず有資格者のプロの設計士によって行われるべきです。特に、耐震性能に関わる部分は、専門知識と経験が求められるため、経験豊富な設計士に依頼することが家族の安全を守る鍵となります。

無資格者がプランを作成するリスク

最近の建築業界では、営業マンが直接プランを作成するケースも増えてきましたが、これは非常にリスクがあります。無資格者による設計は、構造計算や耐震性能の適切な判断ができない場合が多く、結果的に安全性を損なう可能性があります。特に、耐震等級3を目指す場合、より複雑な設計と高い技術が求められるため、必ずプロの設計士に依頼することが必要です。

無資格者によるプランで発生する問題

無資格者がプランを作成すると、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 構造計算が不十分:地震に対する耐性が適切に計算されないため、実際に地震が発生した際に建物が大きな被害を受ける可能性があります。
  • 設計の不整合:耐震性能以外にも、インテリア暮らしに関わる部分での設計ミスが発生することがあり、長期的に住みにくい家となるリスクがあります。

耐震性能を確実なものにするために

現在では巨大地震が頻発していることから耐震性の高さが家づくりにおいて重視されています。耐震性能の計算方法には3種類の方法があり、より確実で安全な耐震性能を確保するために「許容応力度計算」が注目されています。一般的な仕様規定での耐震等級3と、許容応力度計算の耐震等級3では強度が大きく異なります。せっかくの家づくりですから、万が一の巨大地震から大切な家族を守るためにも、許容応力度計算による耐震等級3の家づくりが推奨されています。

耐震性能とデザインの両立 – 快適で安全な家づくりを目指して

耐震性能を重視することはもちろんですが、家づくりにはデザイン性も重要です。多くの方が家を建てる際に考えるのは、オシャレで快適な暮らしを楽しめるかどうかです。しかし、デザインばかりに気を取られ、安全性を軽視することは避けるべきです。

耐震性能を備えたオシャレな家づくりのポイント

耐震性能を確保しながら、デザイン性にも優れた家を作るためには、プロの設計士としっかりと打ち合わせを行うことが重要です。自由設計の家づくりであっても、安全性を犠牲にしない設計を心がけることが大切です。特に、耐震性能を考慮したうえでのインテリアデザインや、家全体のレイアウトには細心の注意を払う必要があります。


耐震等級とライフプラン – 将来を見据えた選択を

耐震等級を選ぶ際、単に今の安全性だけでなく、将来のライフプランを考慮することが重要です。将来的に家族が増えたり、老後を見据えた生活を考えた場合、どのような家が最適なのかを慎重に考える必要があります。

耐震等級3の住宅がもたらす長期的なメリット

耐震等級3の住宅は、単に地震に強いだけでなく、将来的な資産価値を高めることにもつながります。地震による被害を最小限に抑えることで、修繕費用を削減できるだけでなく、家の寿命そのものを延ばすことができます。これにより、将来のリフォームリノベーションもスムーズに行えるため、暮らしの質を維持しやすくなります。


本記事では、耐震等級の選択がどれだけ家族の安全に影響するかを解説しました。巨大地震が多発する時代だからこそ、家づくりにおいては耐震等級3を選ぶことが重要です。また、無資格者によるプラン作成の危険性にも触れました。家族を守るためには、必ず有資格者のプロの設計士にプランを依頼し、安全かつ快適な家を作りましょう。

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