令和8年熊本地震から考える:「災害に強い家」家族を守る住まいに必要な備えとは

大きな地震は、いつ、どこで発生するか分かりません。
「福井県だから大丈夫」
「今まで大きな地震を経験していないから安心」
「新しい家なら、どの住宅でも地震に強いはず」
本当にそうでしょうか。
2026年7月28日、熊本県で最大震度7を観測する地震が発生し、気象庁は一連の地震活動を「令和8年熊本地震」と命名しました。政府発表では、熊本県宇城市氷川町で最大震度7を観測し、広い範囲で強い揺れが確認されています。また、津波注意報も発表され、発災直後から関係機関による被害状況の確認や救命・救助活動が進められました。
現時点では被害の全容が確定しておらず、厚生労働省も被害状況を随時更新しています。したがって、今回の地震については「被害がすべて分かった」と考えるのではなく、今後発表される公的情報を継続して確認する必要があります。
しかし、今回の災害を「熊本で起きたこと」として終わらせてはいけません。
地震は地域を選びません。
福井県にも大きな地震リスクがあります。
だからこそ、「地震が起きても家族の命と暮らしを守れる家」を考えることが大切です。
そして、災害に強い家とは、単純に「倒壊しない家」だけではありません。
建物が地震に耐えること。
繰り返す揺れに備えること。
断水しても一定期間暮らせること。
停電しても最低限の電力を確保できること。
夏の猛暑や冬の厳しい寒さの中でも、家族が安全に過ごせること。
そして、避難所へ移動せず、自宅を「家族のシェルター」として使える可能性を高めること。
これからの 家づくり では、こうした視点がますます重要になります。
この記事では、令和8年熊本地震をきっかけに、これから 福井 で マイホーム を建てる方が知っておきたい「災害に強い家」の考え方を、住宅会社の視点から詳しく解説します。
令和8年熊本地震が私たちに教えてくれること
大規模地震が発生すると、ニュースでは建物の倒壊や道路の寸断、停電、断水など、さまざまな被害が報道されます。
しかし、実際に被災した方の生活を考えると、地震そのものによる被害だけでなく、その後に続く「生活インフラの停止」が大きな問題になります。
家が無事でも、水が出ない。
家が無事でも、電気が使えない。
家が無事でも、暑さや寒さをしのげない。
家が無事でも、食料を保存できない。
このような状態が長期間続けば、自宅で生活を続けることは難しくなります。
つまり、本当の意味で「災害に強い家」を考えるためには、建物そのものの強さだけではなく、地震後の生活継続能力まで考えなければなりません。

地震は「一度揺れたら終わり」ではない
大地震に備える際、多くの方が「一度の大きな揺れに耐えられるか」を考えます。
もちろん、これは非常に重要です。
しかし、実際の大規模地震では、最初の揺れだけで終わるとは限りません。
本震の後に余震が続くことがあります。
また、複数回の大きな揺れによって建物への負担が積み重なる可能性もあります。
2016年の熊本地震では、前震と本震が相次いで発生し、震度7を二度観測したことが広く知られています。2026年の「令和8年熊本地震」についても、今後の地震活動を含めて慎重な対応が必要です。
このことからも、これからの住宅には「一度だけの揺れに耐える」という考え方だけではなく、「繰り返す揺れにどう備えるか」という視点が重要だと考えられます。
家族を守るための「耐震+制振」という考え方
住宅の地震対策を考える際には、建物の基本的な耐震性能を高めることが第一です。
そのうえで、繰り返す揺れへの備えとして制振という考え方があります。
耐震は、建物そのものの強さによって地震の力に耐える考え方です。
一方、制振は、建物に伝わる揺れを吸収・低減する仕組みを取り入れる考え方です。
住宅会社を選ぶ際には、「耐震性能があります」という言葉だけではなく、
- どのような耐震設計なのか
- 建物のバランスをどう考えているのか
- 大きな開口部や大空間を設ける場合にどう対応するのか
- 繰り返しの地震への対策はあるのか
- 制振装置を採用しているのか
といった点まで確認することが重要です。
災害時に最も困るのは「ライフライン」の停止
大地震が発生した際、多くの人が最初に心配するのは「家が倒れないか」ということです。
しかし、住宅会社として長期的な視点で考えるなら、その次に確認すべきなのがライフラインです。
水道が止まると生活は一変する
水は人間の生活に欠かせません。
飲料水はもちろん、調理、洗面、トイレ、手洗いなど、多くの場面で水を使います。
地震によって水道管が破損すると、地域全体で断水する可能性があります。
その場合、建物が無事でも普段通りの生活はできません。
だからこそ、災害対策として飲料水を備蓄しておくことが重要です。
住宅計画と一緒に「水の備え」を考える
防災というと、防災リュックを購入することを思い浮かべる方が多いでしょう。
もちろん、それも大切です。
しかし、これから #新築一戸建て を建てるのであれば、住宅そのものに防災の考え方を組み込むこともできます。
たとえば、
- 水を保管する場所を確保する
- 収納スペースを計画する
- 非常食を保管できるパントリーを設ける
- 防災用品を取り出しやすい位置に置く
- 家族が避難経路を確保しやすい間取りにする
といった工夫です。
停電が起きたとき、自宅は「避難場所」になれるのか
大地震が発生すると、電柱や送電設備などが被害を受け、停電が発生する可能性があります。
ここで考えたいのが、「停電しても自宅で生活できる家」です。
特に福井県では、冬の寒さや積雪があります。
一方、全国的には夏の猛暑が深刻化しています。
つまり、災害が発生する季節によって、必要な対策が変わります。
夏の災害で怖いのは「暑さ」
真夏に停電が発生すると、エアコンが使えなくなる可能性があります。
住宅の断熱性能が低ければ、室温は外気温の影響を受けやすくなります。
特に小さなお子様や高齢者がいる家庭では、暑さへの対策が重要です。
近年は夏の極端な高温が社会問題となっており、災害時の「暑さ対策」はこれまで以上に重要になっています。
冬の災害で怖いのは「寒さ」
福井県の #住まい で考えなければならないのが冬です。
雪が降る時期に大地震が発生したらどうなるでしょうか。
停電して暖房が使えない。
道路が雪で通行しにくい。
避難所へ移動することが難しい。
このような状況が重なる可能性があります。
だからこそ、福井の 注文住宅 では、平常時の快適性だけではなく、災害時の「室温維持能力」も重要な住宅性能のひとつだと考えています。
断熱性能の高い家は「災害時のシェルター」になる
住宅の断熱性能というと、多くの方は「冬暖かい」「夏涼しい」というイメージを持つでしょう。
しかし、断熱性能にはもうひとつ重要な役割があります。
それが、災害時の「温熱環境を維持する力」です。
高断熱住宅は外気温の影響を受けにくい
断熱性能の高い住宅は、外気温の変化が室内に伝わりにくくなります。
もちろん、断熱性能だけで停電時に永遠に快適な温度を維持できるわけではありません。
しかし、外気温の影響を受けにくい住宅は、エアコンなどの設備が停止した際にも、室内環境の急激な変化を抑えることが期待できます。
この点は、災害時の「在宅避難」を考えるうえで非常に重要です。
耐震だけでは「災害に強い家」とはいえない
地震に強い家を考えるとき、
「耐震性能が高ければ安心」
と考える方もいます。
しかし、住宅会社の視点では、それだけでは不十分です。
地震に耐える。
その後も住み続けられる。
電気がなくても最低限の生活を維持できる。
暑さや寒さから家族を守る。
水や食料を備蓄できる。
これらを総合的に考えてこそ、本当の意味で「災害に強い住宅」になると考えます。
だからこそ国は断熱等級7を設定した
断熱等級7は断熱等級6の家に比べて約2倍以上断熱性能の高い住宅です。
単純に2倍以上外気温度の影響を受けにくく
2倍以上保温力が高く
半分のエネルギー(半分の電気代)に削減できる
日常的にも万が一の時にもこの性能が暮らしを守ることができる性能です。
太陽光発電は「電気代削減」と「災害対策」を両立できる
ここで重要になるのが太陽光発電です。
太陽光発電は、普段の生活では電気代削減をサポートする設備として活用できます。
しかし、災害時には「電力を確保するための設備」という別の役割があります。
停電しても太陽光発電が使える可能性がある
太陽光発電システムには、停電時に利用できる非常用電源機能を備えたものがあります。
一般的には、非常用コンセントから一定の電力を利用する仕組みが採用されています。
住宅設備の仕様によって異なりますが、日中に太陽光が発電している時間帯であれば、停電中でも電気を使える可能性があります。
ここが太陽光発電の大きなメリットです。
冷蔵庫を守るという発想
災害時に重要なのが冷蔵庫です。
停電が長引けば、冷凍食品や生鮮食品が傷んでしまう可能性があります。
そこで、非常用電源を冷蔵庫に利用するという考え方があります。
さらに、日中に発電した電力を活用して氷を作るなど、停電時の食料保存に役立てることも考えられます。
ただし、非常用電源の利用方法や接続できる機器、使用可能な電力には制限があります。
「太陽光があるから何でも使える」と考えるのではなく、住宅会社との打ち合わせ段階で、停電時に何を動かしたいのかを明確にしておくことが重要です。
スポットクーラーなどを活用した「夏の在宅避難」
夏の災害では、暑さ対策が重要になります。
太陽光発電による非常用電源が確保できれば、対応可能な家電を選択して使用することができます。
たとえば、消費電力の小さいスポットクーラーなどを利用するという方法も考えられます。
もちろん、機種によって消費電力は異なります。
そのため、非常用コンセントの容量と使用する機器の消費電力を事前に確認する必要があります。
重要なのは、
「災害時に何を使いたいか」
を新築時から考えておくことです。
住宅を建てた後では、非常用コンセントの位置や配線を変更することが難しくなる場合があります。
だからこそ、 #家づくり の段階から災害時の生活を想像する必要があります。
太陽光発電は「災害対策」だけではない
太陽光発電を住宅に搭載するメリットは、災害時だけではありません。
普段の生活でも、電気料金の削減をサポートできます。
電気代が上昇する時代に備える
これからの住宅計画で重要なのは、「家を買った瞬間の価格」だけを見るのではなく、「住み始めてから何十年かかる費用」を考えることです。
住宅ローン。
固定資産税。
メンテナンス費用。
修繕費。
そして電気代。
これらを合わせたものが、住宅の生涯コストです。
高断熱住宅に太陽光発電を組み合わせることで、住宅のエネルギー消費を抑えながら、自家発電によって購入電力量を減らすことが期待できます。
太陽光発電と高断熱住宅は相性が良い
断熱性能が低い住宅では、夏も冬も冷暖房エネルギーが多く必要になります。
一方、高断熱住宅では冷暖房負荷を抑えることが期待できます。
つまり、
「使う電気を減らす」
ことと、
「電気を自分でつくる」
ことを組み合わせることが重要です。
これが、
高断熱住宅+省エネ設備+太陽光発電
という考え方です。
災害に強い家は「性能の足し算」で考える
災害対策は、一つの設備だけで完成するものではありません。
耐震性能
まずは、地震に対して建物が安全であること。
これは住宅の基本です。
制振性能
繰り返す揺れに備えること。
建物への負担を抑える考え方として重要です。
断熱性能
災害後の室温環境を維持しやすくすること。
特に福井県では冬の寒さを考慮する必要があります。
太陽光発電
停電時の電力確保と、平常時の電気代削減を考えること。
備蓄スペース
水や食料、生活用品を一定期間保管できること。
このように、それぞれの性能を組み合わせることで「災害に強い家」に近づけることができます。
令和8年熊本地震から考える「避難しない」という選択肢
大地震が発生したら、必ず避難所へ行かなければならない。
そう思っている方も多いかもしれません。
しかし、住宅が安全で、周囲の状況にも問題がなく、自宅で生活できるのであれば、「在宅避難」という選択肢があります。
避難所には多くの人が集まります。
プライバシーの問題。
睡眠環境。
トイレ。
感染症。
ペット。
乳幼児。
高齢者。
さまざまな課題があります。
もちろん、危険な場合には速やかな避難が必要です。
しかし、「自宅が安全なら自宅で生活できる」という選択肢を持っていることは、災害時の安心感につながります。
参考事例|「家をシェルターにする」という考え方
ここでは、これから #マイホーム を建てるご家族を想定した参考事例をご紹介します。
※以下は、災害に強い住宅の考え方を説明するための仮想事例です。
4人家族のケース
夫婦と小学生のお子様2人の4人家族。
福井県で #新築 を検討しています。
家づくりの当初は、
「できるだけ住宅価格を安くしたい」
と考えていました。
しかし、住宅会社との打ち合わせで、
- 地震
- 停電
- 断水
- 大雪
- 猛暑
- 電気代
について考えた結果、住宅の価格だけではなく「住み続けるための性能」を重視するようになりました。
採用した考え方
・地震に備えた高い耐震性能
・繰り返す揺れへの対策
・高断熱住宅
・太陽光発電
・非常用電源
・水と食料の備蓄スペース
・冷蔵庫周辺の非常用電源計画
これにより、平常時は快適な #暮らし を楽しみながら、万が一の災害時には自宅での生活を継続できる可能性を高める住宅を目指しました。
この家族が最も重視したのは、「災害のためだけに家をつくる」のではなく、「普段の暮らしがそのまま災害対策になる」という考え方でした。
福井県の家づくりで「地震+雪」を考える
福井県の住宅では、地震だけを考えることはできません。
雪への対策も必要です。
大雪と地震が同時に発生したら?
もし冬に大地震が発生したらどうでしょうか。
道路が雪で覆われている。
電気が止まっている。
水道も止まっている。
暖房が使えない。
避難所へ移動することが難しい。
こうした複合災害を想定する必要があります。
だからこそ福井の #注文住宅 では、
「地震に強い」
だけでなく、
「雪の中でも家族が安全に過ごせる」
ことを考える必要があります。
高断熱住宅が福井で重要な理由
福井県は冬の寒さが厳しい地域です。
だからこそ、断熱性能は単なる快適性のためだけではありません。
災害時の安全性にも関わります。
家の中の温度差を小さくする。
暖房効率を高める。
消費エネルギーを抑える。
停電時にも室温変化を緩やかにする。
こうした住宅性能は、日常生活と防災の両方に役立ちます。
災害に強い家を建てるための住宅会社選び
ここまで読んでいただいた方に、ぜひお伝えしたいことがあります。
「地震に強い家を建てたい」
と思ったとき、住宅会社選びが非常に重要です。
「耐震」という言葉だけで判断しない
住宅会社のホームページには、
「地震に強い」
「安心の耐震性能」
「災害に強い」
といった言葉が並んでいます。
しかし、それだけで判断してはいけません。
具体的に、
どのような設計思想なのか。
どのような構造なのか。
どのような揺れへの対策をしているのか。
断熱性能はどの程度なのか。
停電時の電源確保をどう考えているのか。
こうしたことを確認しましょう。
住宅会社に聞いてほしい7つの質問
質問1「大地震が起きた後も住み続けることを想定していますか?」
質問2「繰り返す地震への対策はありますか?」
質問3「断熱性能はどの程度ですか?」
質問4「停電時に使える電源はありますか?」
質問5「非常用コンセントはどこに設置されますか?」
質問6「水や食料を備蓄する場所はありますか?」
質問7「災害後の生活まで考えた設計になっていますか?」
この質問に具体的に答えられる住宅会社を選ぶことが重要です。
家族を守るための「災害に強い家」チェックリスト
最後に、これから #家づくり を始める方に向けてチェックリストをご紹介します。
建物について
□ 地震に対する基本性能を確認した
□ 繰り返す地震への対策を確認した
□ 建物の耐久性を確認した
断熱について
□ 断熱性能を数値で確認した
□ 窓の性能を確認した
□ 気密性能について確認した
□ 夏と冬の冷暖房負荷を考えた
□ 災害時の室温維持について考えた
電気について
□ 太陽光発電を検討した
□ 停電時に利用できる電力を確認した
□ 非常用コンセントの場所を確認した
□ 冷蔵庫を動かせる計画にした
□ 必要な家電の消費電力を確認した
水と備蓄について
□ 飲料水を備蓄できる
□ 非常食を保管できる
□ 防災用品を収納できる
□ トイレ対策を考えている
□ 家族全員が避難経路を理解している
これらを家づくりの初期段階から考えておくことをおすすめします。
災害対策は「建てた後」ではなく「建てる前」に考える
住宅を完成させた後に、
「もっと耐震性能を高めておけばよかった」
「太陽光発電を載せておけばよかった」
「非常用電源を考えておけばよかった」
「もっと断熱性能を高めておけばよかった」
と思っても、簡単には変更できません。
だからこそ、新築時が最大のチャンスです。
住宅の性能は、完成後に追加するよりも、設計段階から一体的に考えたほうが効率的です。
「家族の命を守る家」から「家族の生活を守る家」へ
これからの 住宅 は、単純に「地震に耐える」というだけでは不十分だと私たちは考えています。
地震が起きても倒壊しない。
繰り返す揺れにも備える。
停電しても最低限の電力を確保する。
断水しても一定期間生活できる。
夏の暑さや冬の寒さから家族を守る。
そして、可能な限り自宅で生活を続ける。
これが、これからの 新築住宅 に必要な考え方ではないでしょうか。
住宅は、家族が毎日暮らす場所です。
しかし、そのすべての前提にあるのは「家族が安全に暮らせること」です。
だからこそ、
「価格も性能も妥協しない」
という考え方が重要になります。
まとめ|「災害に強い家」は家族への最高の備え
大地震は、いつ発生するか分かりません。
そして、災害は地震そのものだけではありません。
建物の被害。
停電。
断水。
道路の寸断。
猛暑。
寒波。
大雪。
これらが複合的に発生する可能性があります。
だからこそ、これからの 注文住宅 は、
耐震性能
制振性能
高断熱性能
太陽光発電
非常用電源
水・食料の備蓄
を総合的に考える必要があります。
特に、福井県で 新築 を建てるのであれば、地震と雪の両方を考えた住宅性能が重要です。
「家を建てる」ということは、単に土地に建物を建てることではありません。
家族の命を守る。
家族の健康を守る。
家族の生活を守る。
そして、災害後の暮らしまで守る。
それが、本当の意味での「住まい」ではないでしょうか。
令和8年熊本地震をきっかけに、ぜひ一度、ご家族で考えてみてください。
「もし明日、大地震が起きたら、私たちの家は家族を守れるだろうか?」
その答えは、家を建ててからではなく、家を建てる前に決めることができます。
災害は選べません。
しかし、災害に備えた家を選ぶことはできます。
家族の未来を守るために、今できる家づくりを始めてみませんか。